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甲状腺の病のさまざまな症状〜about my butterfly

症状がさまざまで、なかなか気付きにくい甲状腺の病気。 原因がわからず、長年悩み苦しむこともあります。また、治療に関しても色々な不安、悩みがあります。 ここでは、甲状腺の病を経験された方々の体験談をご紹介することで、 一人でも多くの方の辛く長いトンネルの出口に繋がればと思います。

甲状腺癌とは

ここでは、甲状腺癌について、お話します。

 

 目次

 

① 甲状腺癌の種類

二人に一人が癌になると言われている現代。
癌にまつわるつらい、悲しいニュースを目にする日も決して少なくありません。
癌は体のさまざまな部分にできますが、
予後の良さと術後生存率の高さから、話題に上ることの少ない甲状腺癌。

いったいどのような癌なのでしょうか。少しここでまとめてみたいと思います。

 

甲状腺癌は組織の特徴(組織型)により、
①乳頭癌(にゅうとうがん)
②濾胞癌(ろほうがん)
③髄様癌(ずいようがん)
④未分化癌(みぶんかがん) に大きく分類されており、
悪性度の低いものと高いものがあります。
また、甲状腺から発生するリンパ系の癌として
「⑤悪性リンパ腫」を加えて分類される場合もあります。

 

甲状腺癌の中で悪性度の低いものは、「分化型」と呼ばれていて、
甲状腺癌のほとんどを占める「乳頭癌」、「濾胞癌」はこの分化型に分類されます。
分化型は、がん化した細胞が成熟しているため、がん細胞の増える速度が遅く、
そのため病気の進行が遅いので、予後が良いとされています。

一方、悪性度の高い癌には、「髄様癌」、「未分化癌」、
悪性リンパ腫」などが分類され、このうち、もっとも悪性度が高いものは
「未分化癌」です。
「未分化癌」は、癌の細胞が未成熟なため、
癌細胞の増える速度が速く病気の進行も速いのです。

また、「乳頭癌」と「濾胞癌」は、年齢別でステージ内容が変わってきます。


*45歳未満の場合――癌の大きさ、広がり、リンパ節転移の有無には関係なく、
遠くの臓器へ転移があるかどうかでⅠ期、Ⅱ期に分類され、
*45歳以上の場合――大きさ、広がり、
リンパ節や他の臓器への転移の有無によって病期が決まります。

また、悪性度の高い「未分化癌」は、はじめからⅣ期に分類されます。


② 原因

甲状腺がんになる原因は「放射線の被ばく」「遺伝」「ヨードの摂取不足」等があるようです。

*「放射線の被ばく」では、
レントゲンや放射線治療を行った場合も発生頻度が高くなるといわれており、
特に小児に発生しやすいとされています。

*「遺伝」では、特に「髄様癌」にその傾向がみられると考えられています。
「家族性甲状腺癌」といい、髄様癌のうち約40%が家族内にも発生し、
この場合、癌の腫瘍が甲状腺内に複数多発するケースが多いとされています。

*「ヨードの摂取不足」ヨードというのは、わかめや昆布など、
主に海藻に含まれる栄養素で、甲状腺がホルモンを分泌するための材料です。
このヨードの摂取量が少ないと、
甲状腺に悪性度の高い腫瘍(癌)が発生しやすくなりますが、
一方で摂りすぎると甲状腺ホルモンの出が悪くなるので、あくまでも適量が最適です。

日本は海に囲まれ昆布などの海藻を日常的に摂取する機会が多いため、
甲状腺がんの中でも悪性度の低い乳頭がんが多い(約90%)のです。

しかし、ヨードをたくさん摂取すれば甲状腺がんの予防になるというわけではなく、
摂りすぎても逆に甲状腺ホルモンの分泌量が減少しますので、
あくまでも適量が最適とされています。


③ それぞれの癌の特徴

①乳頭癌

甲状腺癌のなかで一番多いタイプで、甲状腺癌全体の約85%(注1)  
・しこり(結節:けっせつ)の状態――固い
・発症年齢――10代から高齢者までと幅広い
・ゆっくり発育し、性格がおとなしい症例が多い
・頚部のリンパ節への転移が多いが、肺や骨など遠隔臓器への転移は少ない
・進行すると、反回神経(声を出す神経)や気管に浸潤することがある
・約2~5%の確率で家族内発症がある

 

②濾胞癌(ろほうがん)
甲状腺がん全体の約5~10%
・しこり(結節:けっせつ)の状態――やわらかい
・発症年齢――30代から高齢者
・ゆっくりと発育する
・大部分は性格がおとなしい
・一部には肺・骨などに転移するものがあり、
進行すると反回神経(声帯を動かす神経)や気管に浸潤することがある.

 

③髄様癌(ずいようがん)
甲状腺癌全体の約1~2%
・しこり(結節:けっせつ)の状態――固い
・発症年齢――多くは30代以降
・カルシウムの量を調節する「カルシトニン」というホルモンを分泌する細胞が癌化したもの
・この癌の約3分の2は散発性の癌(たまたまできた癌)で、約3分の1は遺伝性。
遺伝性の場合は血縁者の半分に同じ癌ができる可能性がある
・乳頭癌や濾胞癌よりも進行が速く、リンパ節や骨、肝臓に転移しやすい性質がある


④未分化癌
甲状腺癌全体の約1%
・しこり(結節:けっせつ)の状態――固い
・発症年齢――40代以降、高齢者に多い
・長年にわたってすでに存在していた乳頭癌や濾胞癌の性質が突然変わり、
未分化癌に転化すると言われている
・年配に多い
・しばしば痛み、呼吸困難、嗄声(させい―かすれ声)などを伴うこともある
・乳頭癌や濾胞癌とは違い未分化癌は非常に進行が速く、
診断がついてから1年以上の生存は少ない


甲状腺悪性リンパ腫
甲状腺がん全体の約1~3%
・しこり(結節:けっせつ)の状態――固い
・発症年齢――40代以降(60歳〜70歳代の女性に多くみられる)
・血液・リンパの癌が甲状腺にできたもの ・慢性甲状腺炎(橋本病)から発生
・症状はさまざまで、甲状腺の増大で1か月以内に急に大きくなって呼吸困難を伴うケースもあれば、1〜2年かけて少しずつ大きくなるケースもある

(注1)数値に関しては、病院、資料等により多少のばらつきがあります。

 

以上、甲状腺がんについて、一般的なことを大まかにまとめてみました。

私も乳頭癌患者の一人で、自分自身の病気を知りたくて調べたものをまとめました。
注意したつもりですが、
万が一、間違い等ございましたらご連絡いただければありがたいです。

また、治療に関しては、病院やドクター個々の考え方や方針により、
違いがあるのではとの考えからここには載せていません。
さらに詳細に知りたい方は、以下の参考ホームページをご覧ください。

(文責:山本麻知子)

(参考にしたホームページ) ・隈病院 http://www.kuma-h.or.jp/甲状腺がん.jp http://koujyousengan.jp/ ・がんの基本 http://www.gan-info.com/ ・がん治療.com http://www.ganchiryo.com/