目次

①病気に気付いたきっかけ、症状

小学5年生の時、首にポッコリとした出っ張りがあり、母が気付きました。

自覚症状はなかったと思います。

活発な小学生で、体調不良も感じていなかったと思います。

 

② 初診〜検査

近所の内科で受診。そこから近所の総合病院を紹介され受診。

エコーやレントゲン、首の腫れに直接、針を刺す検査をしました。

 

③ 治療や手術について

手術は中学1年の夏休みと、大学4年の夏休みの2回受けました。

1度目の手術までは、ほとんど治療らしいものはありませんでした。

自覚症状もありませんでしたから、そのまま様子見が続いていたと記憶しています。

 

中学に行っても首の腫れは引かず、少し腫れも大きくなってきたので、

中学1年の夏休みに手術することになりました。

手術はそのまま近所の総合病院で受けました。

 

手術後、体調不良が続き、手術の傷跡も酷く、とても気になっていました。

④ 術後の生活や後遺症

1度目の手術後はとにかく「体がしんどかった」 この一言です。

それまで元気いっぱいでしたから、朝起きるのが辛い、日中は体がだるい、

集中力が続かない、それだけはよく覚えています。

 

水中にいるように、人の声がぼんやり聞こえているような感じで、

自分が自分でいる実感があまりなかったような....

ですから、中学時代のことを今でもあまり思い出せません。

今思うと、それほど体調が悪かったんでしょう。

 

中学2年の春休み頃から、甲状腺専門の隈病院に転院。

甲状腺ホルモンの数値を定期的に見ながら、チラーヂンを服用していました。

高校の頃には少し集中できるようになっていきました。

 

しかし、 少しずつチラーヂンの量が増えていき、傷跡も気なることから、

もう一度手術、ということになりました。

それが大学4年の夏休みのこと。

2度目の手術は怖かったです。

さらに体調が悪くなるんじゃないかという不安がありました。

隈病院の当時の院長先生に

「傷がきれいになりますよ。大丈夫!」

と励ましてもらって手術を決心できました。

 

2度目の術後、しばらく体調が戻りませんでしたが、

傷が癒える頃には、それまでの9年間が嘘のように、

元気いっぱいの自分に戻れました。

 

2度目の手術でわかったこですが、

副甲状腺が癒着して、全く機能していなかったので、

血圧のコントロールがうまく出来ていなかった」と説明を受けました。

そのとき、初めて、甲状腺がこんなにも大切な臓器だったんだと実感しました。

 

甲状腺副甲状腺を全摘出して、チラーヂンで甲状腺ホルモンを補って、

私は、私らしい毎日を取り戻すことができました。

しかし、その道のりは.....長かった.....

 

⑤ 現在〜今後の展望

現在は甲状腺の病気だったことを全く忘れています。

チラーヂンは人生の友、だと思って、忘れないようにしていますが、

体調が良い時はうっかり忘れてしまうことがあるくらいです(いけませんね。笑)

 

2013年8月から仕事でベトナムに渡り、2年間元気いっぱい、

仕事もプライベートも満喫できました。今は不安はありません。

 

そこで...

今現在、甲状腺の症状で苦しんでいる方に伝えたいです(昔の私にも...)

 

いつまでも出口がないように思う時もあると思いますが、

適切な治療で、出口は見つかるはずです。

諦めないで、頑張っている自分を褒めて、励ましてあげてくださいね。

 

病名は「甲状腺膿腫」

甲状腺に膿(水)が溜まる袋が無数に出来ていました。

遺伝の可能性があるそうです。

 

 

 

甲状腺癌とは

ここでは、甲状腺癌について、お話します。

 

 目次

  • ① 甲状腺癌の種類
  • ② 原因
  • ③ それぞれの癌の特徴

 

① 甲状腺癌の種類

二人に一人が癌になると言われている現代。
癌にまつわるつらい、悲しいニュースを目にする日も決して少なくありません。
癌は体のさまざまな部分にできますが、
予後の良さと術後生存率の高さから、話題に上ることの少ない甲状腺癌。

いったいどのような癌なのでしょうか。少しここでまとめてみたいと思います。

 

甲状腺癌は組織の特徴(組織型)により、
①乳頭癌(にゅうとうがん)
②濾胞癌(ろほうがん)
③髄様癌(ずいようがん)
④未分化癌(みぶんかがん) に大きく分類されており、
悪性度の低いものと高いものがあります。
また、甲状腺から発生するリンパ系の癌として
「⑤悪性リンパ腫」を加えて分類される場合もあります。

 

甲状腺癌の中で悪性度の低いものは、「分化型」と呼ばれていて、
甲状腺癌のほとんどを占める「乳頭癌」、「濾胞癌」はこの分化型に分類されます。
分化型は、がん化した細胞が成熟しているため、がん細胞の増える速度が遅く、
そのため病気の進行が遅いので、予後が良いとされています。

一方、悪性度の高い癌には、「髄様癌」、「未分化癌」、
悪性リンパ腫」などが分類され、このうち、もっとも悪性度が高いものは
「未分化癌」です。
「未分化癌」は、癌の細胞が未成熟なため、
癌細胞の増える速度が速く病気の進行も速いのです。

また、「乳頭癌」と「濾胞癌」は、年齢別でステージ内容が変わってきます。


*45歳未満の場合――癌の大きさ、広がり、リンパ節転移の有無には関係なく、
遠くの臓器へ転移があるかどうかでⅠ期、Ⅱ期に分類され、
*45歳以上の場合――大きさ、広がり、
リンパ節や他の臓器への転移の有無によって病期が決まります。

また、悪性度の高い「未分化癌」は、はじめからⅣ期に分類されます。

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乳頭癌/カズミさん48歳で発覚

カズミさんとの出会いはヨガでした。

私のレッスンに来てくださり、そこからFacebookで繋がり、

しばらく間がありましたが、

2016年の6月に私が主宰したウクレレのレッスンに来てくださり再会。

実はその時には甲状腺の術後だったと、私の手術後11月に伺い、

それから甲状腺の病気について、相談に乗っていただいたり、

アドバイスをいただきました。

 

カズミさんは更年期障害に似た症状ということもあり、

甲状腺の疾患に気付くまで少し時間がかかったしまったようです。

 

また足の症状に悩まれました。

色んな症例があるんだな、と改めて感じさせられるお話です。

 

 目次

①病気に気付いたきっかけ、症状

 

私は2016年2月に、甲状腺乳頭癌と診断されました。

腫瘍の大きさは1㎝未満が4個、

うち一つはリンパ節にできていましたが良性でした。

病気がわかるまで、特に首の腫れや違和感もなく、風邪もひかない、

インフルエンザも直近10年かかったことがないという元気な私が、

どの様な経過を経て甲状腺癌発覚に至ったのかお話させて頂きます。


最初の異変は2015年2月頃、

この頃過度のストレスがたまり、口内炎がよく出来るようになりました。
治りが悪く病気発覚まで繰り返し出来るという状況でした。


二回目の異変に気付いたのは夏頃、片足が浮腫み、少し痛みもありました。

少し時間があれば横になりたい、疲れ気味な状態でした。

その後、秋にかけて足の症状は徐々に悪化していきました。

しかし仕事が忙しく病院へは行かず。

また病院に行く怖さもあり行かなかったというのもあります。

というのは2007年8月に、右足の腫瘍切除の手術をし、
良性でしたがその再発ではないかと思ったからです。
少しでも症状を軽減させたいと思いマッサージに行きました。


三回目の異変は12月、ちょうど一年前になりますが、
体重増、顔と足の浮腫み、まぶしい、寒い、髪の毛が抜ける、常に眠い、
少しでも時間があれば横になりたい、寒すぎて夜中にお風呂に入る等、
今までにない色んな症状が出てきましたが、ひどい更年期障害だと思っていました。

足は更に悪化し、痛みで熟睡できなくなりました。
歩きにくい、階段を登りにくい、膝から太ももにかけてしこりもある。
これはただごとではないと思いました。
再発を覚悟して整形を受診することにしました。


総合病院Aを受診すると、先生は触診で
「再発やね、ここに3㎝の腫瘍があります。
若いので転移していたら困るので、乳癌の検査もしないと」と。
何故今まで放っていたのかとかなり怒られました。

もしMRIで再発が確認されてもこの病院では専門医がいないとのことで、
総合病院Bを勧められ、翌日に総合病院Bを受診。

昨日のA病院での内容を伝えて触診してもらうと、
「これがしこり?これは筋肉ですよ。念のため画像撮りましょう」と。

総合病院BでMRIの予約をしたところ2週間後の12月25日ということに。
こうなれば1日でも早く検査したいのに年末で混み合っており、
よりによってクリスマス。不安な日が2週間続きました。

結果は「特に所見は見当たらない、今は画像が全てです。
少し様子みて調子が悪ければまた来て下さい」と。

ほっとして夜は眠れるようになりましたが、気持ちはすっきりしませんでした。
まだまだ浮腫や痛みしこりがあるのに何もないとは...


不安を抱えたまま年が明けました。
足の痛みはましになっていきましたが、諸々の症状は続いていました。


四回目の異変は、1月の中頃でした。
車でスーパーに買い物に出かけましたが、駐車場に着いてもしんどくて
車から下りれません。買い物せずに帰宅しました。
その何日か後もまた同じようなことがあり、
その日は駐車場で一時間寝てしまいました。

さすがにおかしいと思いましたが、熱もない、風邪でもない、
インフルエンザの前か、
更年期障害が更にひどくなっていると思いました。

そこで婦人科を受診しました。
浮腫みは更年期障害ですねと。
プラセンタ注射を一週間に2日打ちに通うことにしました。

こんな症状でも、友達との約束や習い事の日は、今まで通り出かけられるし、
足が重い位です。もしかしてこのだるさは、気持ちの問題?と思いました。

10年続けた仕事を11月末で辞めて、少しだらけていたので、
規則正しい生活をすると体調が良くなるのではと考え、仕事を探し始めました。

もし仕事を始めるとなかなか病院に行けないので、今のうちに人間ドックを受けようと思い、1月末に人間ドックを受けました。


(つづく...)